B Memo

2014/06/24

イラレで人より一つ抜きん出る方法:正しいデータ入稿ができる

入稿
アドビのIllustratorを使える人は多いと思うのですが、きちんとデータを入稿出来る人はあまりいないのではないか?と思っています。

そもそもIllustratorというソフトは

印刷物を作るために特化したツールです。最終的には印刷することがほとんどだと思います。もちろん、それ以外にもベクターデータを作成したり、イラストを描いたり、使い方は多様化してきていますが。基本的には印刷物のためのソフトになります。


印刷物を業者(印刷屋)に依頼する場合

自分のプリンターで印刷する場合は簡単なので省略します。問題は業者(印刷屋)に出す場合。この場合はその業者が指定してくる方法でデータを入稿(データを渡すこと)する必要があります。入稿方法は基本的には同じですが、細かいところが業者によって違います。では正しい入稿方法を取らなかった場合どうなるのか?データ不備のため入稿のやり直し=再入稿です。


再入稿(データ不備)が多すぎる

私は昔、印刷屋にDTPデザイナーとして務めていたのですが、再入稿が多いこと多いこと!驚くべきことにデザイナーの再入稿が結構多いのです。中には再入稿を拒む人もいました。つまり『そっちで直して』ということですね。直してもし何か問題があった場合、たいてい印刷屋が責められるのです。データ入稿した時点でクライアントのOKは出ているというのに。問題が出た場合の責任は一概に印刷屋が悪いとは言えないと思います。

例)RGBで入稿→CMYKに直して下さい→そっち(印刷屋)で直せ→CMYKに変更→印刷→色がぜんぜん違うやないか!→当たり前です…


正しい方法で入稿出来る人は

仕事がスムーズに終わります。なんのトラブルもないのですから。もちろんデザイナー以外の人はトラブルなく入稿できていることが普通だと思っているでしょう!こいつ仕事できるな…とまで評価してくれないでしょう!それでも同業者にはわかるのです。あの人はちゃんとしたデータを作れる人=安心して仕事できる人と。

中には入稿トラブルを全部印刷屋のせいにして『自分、悪くないし~』な態度で、社内からの信頼を守る人もいますが、そんなバカはほぉっておきましょう。どこにでもいるんです、そんなおバカな人。


どうすればよいのか?

まず、印刷に出す業者の入稿ガイドをしっかり読みましょう。そこに答えがすべて書いてあります。分からない単語が出てきたら調べましょう。それでもわからなければ業者に電話して聞きましょう。業者は正しいデータ大好きなので喜んで教えてくれます。

たったこれだけです。これが出来ない人が多いように感じます。

あとはその基本を守れば何度もやっているうちに慣れます。慣れれば出す業者が変わっても正確なデータを作れます。


もうワンステップ頑張る

新しい方法が出たらやってみる。

例えばPDF入稿なんか数年前に出ましたが、未だに昔の入稿方法でやっている人がたくさんいます。そのデータならPDF入稿にしなさい!安全でデータが軽く、楽なんだから!と思うこと多々。(もちろんPDF入稿のデメリットもありますが細かいので省略)

あっ印刷屋側に欲を言えばPDF入稿用のプリセットをダウンロードできるようにしてもらえると助かります。



ちょっと印刷屋擁護な記事ですが、理由があります。データ作成者側に正しいデータを作ってもらうことで印刷コストを安くする時代です。その中において正しいデータを作れることは重要だと思うのです。印刷屋にデータを直してもらったりすることが悪いわけじゃないです。細かい要求(例えば色など)があれば必要になってきますから。でもそれはお互いの信頼関係とお金があっての話だと思うのです。

私もまだまだイラレのすべてを使いこなせるわけではないので、イラレのデザインツール以外もちゃんと使えるようになりたいです。